DISAは競争力をより高める為、kgあたりのコストを抑え、より高品質の鋳物生産を図っている鋳造所向けのコンパクトな縦型造型機「DISAMATIC C3」を世界的に導入します。
DISAMATIC C3は、多種多様な鋳鉄、ダクタイル及びその他金属鋳物を、中子あり/中子なしで生産する縦型生砂造型システムです。今日の小・中規模鋳造所の競争力を強化し、その地位を確固たるものにする手段として特別に設計されており、DISAは特に以下の点を重視しています。
- 労働力不足
いわゆる成長分野に位置する鋳造業界にとっても、十分な労働力を得ることは容易ではありません。 また、これは、鋳造業界だけではなく、一般的な工業製品の世界市場にとっても同様です。
- 資金調達
大規模鋳造所が継続的に技術革新へ投資をするかを問題にしている中、多くの小・中規模鋳造所は、資金調達が大きな課題になっている可能性があります。
- 鋳造品質の一貫性の欠如
多くの小・中規模鋳造所で使用されている既存のジョルトスクイーズまたは手動工程により、鋳造品質が不均一になりやすく、ハグミが高くなる傾向があります。
世界クラスの技術で有名なDISAは、造型技術と造型ラインの効率と生産性の最適化を常に追求してきました。DISAは高速、大容量生産の両方を必要とする鋳造所のソリューションを提供するメーカーというイメージが強かったかもしれませんが、DISAMATIC C3の導入により、DISAのイメージが変わるかもしれません。
トレンド調査によると、効率性と生産性が一般的な鋳造事業所にとって重要であることが示されていますが、DISAは、小規模および中規模鋳造所の特定のニーズおよび要件についても向かい合ってきました。そして、DISAは技術革新を行い、従来の考え方を抜本的に変更し、対象を小・中規模鋳造所に絞った造型機を設計しました。
これが、DISAMATIC C3 – 「DISAMATIC®をすべてのお客様に!」 のスローガンです。
今、あらゆる鋳造所がDISAの造型機を使用することができます
DISAMATIC C3は、インドと中国で最初に発表・発売され、数多くの小規模鋳造所の転換点となりました。なぜなら、それらの鋳造所専用の手頃な価格で入手できる縦型造型機により、既存のジョルトスクイーズまたは手動プロセスから自動化された縦型造型プロセスに変換することが可能になり、ハグミが少なく、最小限の仕上げコストで信頼性の高いモールドを比較的速く生産できるようになったからです。
DISAMATIC C3は、DISAMATIC®の技術革新を世界中のあらゆる規模の鋳造所が利用できるようにするため、DISAが開発した多くの主要技術を取り入れています。これは50年以上の経験に基づいて構築された機械であり、この縦型造型技術は、今日までに販売された1,600本以上のラインで実証済みの技術です。
その結果、DISAMATIC C3は、DISAが小・中規模鋳造所の課題に対処する方法に、次のように密接に関わっています:
熟練された作業者の確保に苦労しているという点において、DISAは、新しい造型機を一般的な技能を持った作業員が、安全な作業環境で操作やメンテナンスができるよう、開発しました。更に、DISAMATIC C3は、事故のリスクを減らし、作業員の安全を向上させ、静かな運転による作業環境の快適性をアップさせるなど、持続可能な成長と安全な作業環境を可能にする8つの方法を強調しています。
新しい造型技術に投資する限られた資源に関しては、 DISAMATIC C3は、最小限の投資で最大能力を提供できるように設計されており、能力が十分に活用されていない場合でも、長いサービス期間にわたって高い投資収益率(ROI)を実現します。更に、他のDISAソリューションから継承された革新的な機械式、空気圧式、油圧式、電気式のシンプルな操作により、稼動時間が長くなり、メンテナンスの必要性が低くなります
一貫した鋳造品質を提供する小・中規模鋳造所の競争力は、表面品質と全体的な鋳型精度を向上させる自動縦型造型プロセスの導入によって高められます。最終的には、鋳型あたりのコストを削減します。
「機械」を超える優れた製品
DISAMATIC C3ではすでに素晴らしい結果がでています:自動造型搬送システムと自動コアセッターの両方を含むエントリーレベルの縦型造型機を基本機器の一部として導入した後、2016年1月からインド市場で15台以上が販売されており、2016年5月からは中国市場でも販売されています。
DISAMATIC C3の世界的な展開は、中国とインド市場において蓄積されたDISAの知識に基づいています。これは、小・中規模鋳造所のあらゆるニーズに対応する造型ラインであり、能力と効率を高め、手頃な価格で品質の高い鋳造製品が製作されています。
一例は、インドのMadras Engineering Industries社です。同社の社長であるSriam Sivaram氏は、新しいDISAMATIC C3を単なる機械を超えたものであると考えています:
「この鋳造所の設立過程においては、鋳造所を整備するための支援技術の選択肢が数多くありました。そして、鋳造所内における従業員の安全、環境、生産性の向上に焦点を当てました。DISAは、1) 鋳物の冷却のための自動搬送ライン、2) 鋳型から鋳物を分離するクーリングドラム、3) デンマークのDISAから入手可能な最新技術であるサンドプラント、4) 鋳造所内の空気がグローバル基準に従い維持されることを保証するダスト・フューム抽出システム、5) 鋳造品が世界的な品質レベルを確保する為のショットブラストマシンを含む当社の新しいラインをサポートするために、現在導入した多くのソリューションを提案しました。」
DISAは、求められる造型ソリューション、潜在的な要望、将来の成長計画に常にお手伝いできるよう努めており、DISAMATIC C3の展開で、小・中規模鋳造所の現在および将来的なニーズにもお応えできると思います。DISAMATIC C3の主な利点は以下の通りです:
- 最小投資で実現できるシンプルなシステム
- 簡単な操作とメンテナンス
- 鋳造品質の改善と生産性の向上 - 手動から自動プロセスへの変換
- 完璧なエントリー能力
- 縦型工程技術によるサポートを含む現場、現地サポートにより、いつでも鋳造所のパフォーマンスを最大限に引き出すことができます。