知識の積上げ– DISAとの協力関係の構築
最初にDISAMATIC 2110を見た後、アンドレ・メヒア氏は、1990年代にDISA社製装置の知識をさらに蓄積していきますが、鋳物工場への実際の再転換は、コロンビアが大規模な経済変革を開始し、ペソの価値が戻り始めた2003年まで開始できませんでした。
「2003~2008年の期間は、閉鎖を余儀なくされた米国の鋳物工場から、ほぼすべての造型装置を購入していました。しかしながら、当社が製造している鋳物の種類では、極めて高度な表面仕上げが要求されるため、研削を完璧に行う後処理が、一層の悪夢となりました。」と同氏は語ります。
「私はDISAのテクノロジーをさらに詳しく調べるため、2011年のGIFA展示会を見学しました。DISAと直接のコンタクトを取った後、スペインにある複数の注文生産鋳物工場をいくつか見学し、人生で初めて、鋳型交換が1分ほどで出来る事を体験しました。DISAの縦型造型ラインの融通性は、私には信じ難いものでした。また、それ以上に興味をかき立てられたことは、当社のような鋳物工場にとって極めて重要な数字やKPI(許容範囲内のスクラップ率、日単位生産量、許容範囲内のはぐみ)が達成されているということでした。」と同氏は話を続けます。
お客様の期待を次の段階へ
DISAファミリーの一員となる
「当社と同様の部品を生産しているイタリア、ドイツ、米国、ブラジル、メキシコにある鋳物工場をさらに見学することで、高い生産性の実現、スクラップ及び労力を大幅に削減、などの利点に納得しました。技術サポート、DISAから当社への知識移転および改善策のトラッキングに対するその後の紹介説明が、DISAテクノロジーへの変換を当社が決定する際のキーとなりました。」
「2014年5月に、DISAMATIC 231-Zを1台発注しました。今日、当社の将来はそのシステムにあると信じています。同システムは、「単なる」装置を遥かに超えるものであり、装置周辺の技術ソリューション全体でもあるからです。新たな売り上げがなくとも、3年未満に、投資対効果があるものと期待しています。また、DISAとの協力関係も、両社間の単なる契約関係を越えるものと期待しています。当社は、今やDISAファミリーの一員なのです。DISAは当社のGPSとして、当社の創業75周年を祝ってくれます。」とMecánicos Unidos社アンドレ・フェリプ・メヒア氏は締めくくっています。
世界規模の鋳物工場の強力なネットワーク
「Mecánicos Unidos社の1960代に遡るDISA造型ラインに対する強い関心から始まった我々の協力関係は、これまでも、そして今後も変わることはありません。確固としたビジネスおよび市場の知識だけでなく、製品の高い専門知識をも伴った熱意により、Mecánicos Unidos社をDISAファミリーにお迎えできるのは、当社にとって光栄であり、今後とも長きに関係を維持できるよう努めます。」とDISA欧州・南米販売担当副社長(Vice President Sales Europe & South America)のピア・アイドルフ(Per Ejdorf)は語っています。その後、アンドレ・フェリプ・メヒア氏が次のように言葉を足します。
「2014年10月のDISA 2014顧客シンポジウムに参加した際、他のDISAファミリーと会い、世界各地からのDISA造型機を使用している鋳物製造業社との関係を確立、維持する機会を持てました。150社を超える国境を越えた異種産業の参加企業が、分け隔てなく情報や知識を共有し、DISAから最新製品のフィードバックと詳細情報を得ました。そうした世界中からのたくさんのDISA鋳物製造業者社に歓迎されるのは光栄であり、Mecánicos Unidos社とDISA間の将来の幸先の良さを感じました」
新しいビジネスチャンス
Mecánicos Unidos社へのDISA造型ラインの導入以降、コロンビアの鋳造業社は、大幅な変化、主に手動ジョルトスクイーズから先進的縦型造型への変化を経験しています。
「湯口系、プレス注湯、パターンツール設計、新砂の状態など、多くの新しい事柄を学ぶ必要がありましたが、当社スタッフの強固な努力とDISAからの継続的なサポートにより、DISA装置のおかげで新しいビジネスチャンスの開拓にこぎつけています。」とアンドレ・フェリプ・メヒア氏は語ってから、次のように締めくくりました。
「米国市場での当社の製品ラインを拡大し、当社の新しいフライパン、鉄板、ダッチオーブン、中華鍋は、DISAMATIC 231-Zですべて製造されています。その結果、当社のVictoriaブランドキッチンウェアの市場進出をさらに推し進めることができ、売上高が増加しています。」