課題
コスト対策以上の効果
「FUZHOU SAMUEL MACHINERY&ELECTRONICSは、多くの点で鋳造業界内の実情を如実に表しています。当社のような鋳鉄品メーカーは、生産性とコスト効率の向上を常に追求していますが、同時に、工程の簡素化や 安全基準の全体的な改善も目指しているのです。当社では、DISAの包括的な鋳造技術を導入することでそれを実現しました。コスト効率以上の波及効果が得られ、以上のようなすべての課題を日々難なくクリアできるようになりました。製造する各鋳造品のコストを簡単に削減しています」とLi Zhenyi氏は強調しています。
ソリューション
無駄のない高効率のDISAマシン
FUZHOU SAMUEL MACHINERY&ELECTRONICSに導入された包括的鋳造技術には、DISA 231(現在のDISAMATIC D3)縦型造型機ライン、90トンの砂処理ライン、5台のショットブラストマシン、そして工場全体の集塵システムが含まれています。 さらに、そのソリューションにはDISAと共同開発した自動エプロンコンベヤ・ショット玉除去装置も備わっています。
成果
Noricanの統合技術による大きな利点
Li Zhenyi氏はDISAの包括的鋳造技術に関して数ある利点のいくつかをまとめて次のように語りました。「造型や中子の設定から砂の準備、回収、冷却、リサイクルに至るまでのプロセス全体が非常にスムーズで、本当の意味での自動循環生産を行うことができます。 使用済みの砂の回収とリサイクルに伴うすべてのプロセスは、冷却工程に始まり、回収そして砂への水分添加まで一元管理されています。」
「さらに、DISA造型ラインは、生産面で2つの重要な利点があります。
一つは、マッチプレートを交換するのに20分かかる従来の装置と比較して、DISAのマッチプレート交換システムはわずか2分で交換を完了します。
もう一つは、鋳造精度が0.2mmで非常に安定している点です。」
包括的鋳造技術の一部を構成しているショットブラストは、FUZHOU SAMUEL MACHINERY&ELECTRONICSで製造されるすべての鋳物製品の表面処理に必要なプロセスです。 Li Zhenyi氏は、特にこの機械がもたらしている非常に大きな効果についてこう述べています。
「対象ワーク(鋳物部品)が揺動可能かどうかによって、異なるショット方法が必要になってきます。 ショットブラスト装置を選ぶ際に、当社はブラスト効率と装置の信頼性を最も重要な要素と考えていましたが、NoricanグループのメンバーWheelabrator社が提供する品質の高さには非常に感銘を受けました。」
「従来の国産ショットブラストマシンでは、1トンの鋳物を処理するのに約10〜15分かかりました。しかし、 2年前に購入したWheelabrator社製のマシンは、この処理時間を3〜5分へと大幅に短縮し、効率を3倍向上させました。この点について手短に言えば、コスト効率を最大限に高めるには、高効率のDISA縦型造型機ラインとともに全自動のマッチング補完装置も併せて使用することを強く推奨します。さらに言うなら、 DISAの包括的鋳造ソリューション技術を用いることで、あらゆる鋳造品のコストが最小限に抑えられるということです」と、FUZHOU SAMUEL MACHINERY & ELECTRONICS社副社長であるLi Zhenyi氏は結論づけています。